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RYULOG

龍太郎の雑記ブログ

大学生のときの胡散臭い社長との出会いから学んだこと

はま龍 はま龍-過去

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世の中には、志を持つ者を食い物にしようという非道極まりない輩が存在する。

僕は、大学生のときにそういう外道に遭遇した。

 

とある、自称ベンチャー企業の社長である。

その社長との出会いから学んだことをお話しさせていただいこう。

 

 

mixi

僕は大学生のとき、いわゆる意識高い系で、起業家セミナー(笑)とかに行ったりしていた。

 

で、当時最盛期を迎えていたmixiを利用しており、大量の学生起業家(笑)コミュニティに所属していたのだが、そこから辿ってきたと思われる、謎の人物からメッセージが来た。

 

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謎の人物「僕も大学生で、これから起業しようとしています。実は僕、あるベンチャー企業の社長の元で修行しているんですよ!その社長、本当にすごい人なんです!色々とアドバイスしてもらえると思うので、紹介しましょうか?」

 

怪しい。

実に怪しい。

プンプン香り立つメッセージである。

こんな香ばしいメッセージに対して、まともに返信する人間がいるのだろうか。

 

 

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僕「是非紹介してください!」

 

まぎれもない僕である。

社会の波に揉まれ、ある程度常識が身についた今であればこういうメッセージは完全スルーするのだが、当時は純粋だったのでまんまと乗っかってしまったのだ。

 

 社長との出会い

謎の人物、社長の元で修行をしているとホザいていたので修行僧と呼ぶことにしよう。

修行僧と何度かメッセージの交換をしたのち、実際に僕と修行僧と社長の3人で六本木で会って話をすることになった。

 

初めて社長と会った日に言われたことは

 

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社長「本当に起業をして成功したいならとっとと大学なんて辞めるべきだ。俺が学生の頃は、恩師にそう言われ、翌日辞めた。」

 

社長「自分のやりたいことのためへの投資は絶対に惜しむな。俺は恩師にそう言われ、1日で100万集めた。そして、恩師に払った。それが自分の将来への投資になるから。」

という話を散々された。

 

そう。

誰がどう聞いても詐欺師である。

もはや騙す気すらないのではないかと思えるくらいあからさまだ。

 

もちろん僕は

 

 

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僕「おっしゃる通りです!」

 

悲しいくらいノリノリだったのだ。

 

そして社長からは

 

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社長「俺の元で働きながら学べ」

 

そう言われ、僕は快諾した。

 

「この社長の下で働けば起業のノウハウを学ぶことが出来る!」

僕はすぐにそう信じ込んだ。

 

そして帰り際

 

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社長「明日、詳しい仕事の内容を指示するから。またこのカフェに来てくれ。」

 

と言われ、再び翌日会う約束をした。

 

翌日

 

待ち合わせ場所は、再び六本木のお洒落なカフェのテラス席。

 

僕は待ち合わせ時刻より10分ほど早く到着した。

そして、待ち合わせ時刻から遅れること10分、社長がやってきた。

遅れてきた上に、知らないおっさんが一緒にいた。

オマケでついてきた胡散臭いおっさんを、オマケ野郎としよう。

 

到着したにもかかわらず、社長とオマケ野郎が僕をそっちのけで2人で何やら話し込んでいる。

 

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オマケ野郎「お前次の俺の懇親会に来るべきだよ。資生堂の社長が来るんだぞ。」

 

 

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社長「そうですね、よく検討しておきます」

 

会話を聞いた感じ、どうやらオマケ野郎は社長よりも目上の人間らしい。

 

そしてこの2人、僕をお構いなしに延々と話し続ける。

到着後20分ほど2人の会話を聞き、ようやく僕に話が振られた。

 

 

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社長「あ、この子が起業したいって言ってる子です。」

 

そういって社長がオマケ野郎に僕を紹介すると、オマケ野郎が、初めて僕の存在に気付いたかのようにわざとらしく

 

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オマケ野郎「あぁ、君が起業したいっていう子か。運が良かったね、名前覚えとくよ」 

 

 

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僕「あ、あ、ありがとうございましゅ!」

 

オマケ野郎の上から目線っぷりには目を見張るものがある。

しかし、社長より偉いと思われる人物がたまたま僕と社長との待ち合わせに居合わせて、なんと名前まで覚えてもらえたのだ。

僕は、重なる偶然に歓喜した。

そして、オマケ野郎は散々社長と話した後すぐに嵐のように去っていった。

 

バイト

で、オマケ野郎が去ったあと、前日に話した修行の内容について社長から具体的な説明を受けることに。

 

修行の内容は

就職活動のセミナーのビラ200枚を大学生にまくこと

であった。

ちなみに、これはあくまで修行なのでバイト代は出ない。

 

僕は

「起業をして成功を収めるために必要なことだ。」

と飲み込み、翌日、同じ大学の友達3人の協力を得て、自分の大学の校舎の前でビラをまきまくった。

 

目覚める修行僧

ビラまきの修行をした翌日、なんとなく修行僧のmixiを見ると何やらきな臭い書き込みがしてあった。

 

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修行僧「あの人を信用できなくなった。」

 

修行僧「勉強代だと思って諦める。」

 

そんな呟きをしていた。

 

 

純粋な僕でもさすがに気付いた。

あの人とは、社長しかいない。

何があったのかは知らないが、修行僧は社長にお金を払っていたのだ。

そして、おそらく修行僧は社長に騙されたことに気付いたのだ。

 

僕は修行僧のこのmixiの呟きを見て、一気に熱が冷めた。

 

正直、僕は周りの信奉者とは異なり、ノリノリではあったが僅かながら疑いは持っていたので、すぐに現実に戻ることが出来た。

ビラまきの仕事をほぼ毎日やることになっていたので、この日も社長から電話がきていたが、僕は社長をソッコーで着信拒否。

ビラまきの仕事はバックレた。

 

後日分かったことだが、修行僧は100万近い借金をし、社長に渡していた。

そう、社長が話していた

「自分のやりたいことのためへの投資は絶対に惜しむな。」

という言葉にまんまと騙されていたのだ。

しかも

「本当に起業をして成功したいならとっとと大学なんて辞めるべきだ。」

という言葉もまんまと受け入れ、 大学も辞めていたらしい。

 

その後、修行僧がどうなったか、僕は知らない。

彼らの手法

僕の上述の経験の中に、詐欺師たちの典型的な手法が随所にちりばめられている。


・六本木のお洒落なカフェで待ち合わせる


これがもう詐欺師たちの定番中の定番の手法である。

ホリエモンとかサイバーエージェント藤田氏のおかげで、若き成功者のシンボルとなった六本木。


こういう場所で待ち合わせをすることで


「これから会う人はきっと成功者なんだ。」

「自分も成功者になれるかもしれない。」

 

という心理を掻き立て、学生のテンションを高めることが出来る。

そうすることで、学生たちは冷静な判断が出来なくなる。

 

六本木という街は、志を持つ若者を騙すのに最適な街なのである。


・偶然の演出

 これもやつらの伝家の宝刀である。

僕の事例でいうと、資生堂という日本人なら誰でも知っているキーワードを出すことで


「そんな有名な企業の社長と知り合いなんて、こいつただもんじゃない」


と思わせる。
さらに、そんなただもんじゃない人物と自分がたまたま出会うことによって

「自分は運がいい」
という気持ちにさせる。
そして、その運の良さが「自分の未来は明るい」という壮大な勘違いを生み出させる。

 

大学生が狙われる理由

 

何かを成し遂げようとしている人の周りには、食い物にしようとする輩が結構いる。

特に大学生は、詐欺師たちの格好の餌食だ。

 

・まだ社会に出ていないので、普通の社会人であればおかしいと思えることも、大学生には分からない

・親の承諾を得ずにお金を借りることが出来る

・とにかく時間がある

 

という、詐欺師たちが詐欺を働くための条件が揃っているからだ。

しかも、起業をしようというモチベーションのある学生たちは、起業したいが知識も経験もないので、成功者たちを盲目的に信用しやすい。

 

学んだこと

人は基本的に自分の利益にならないことはしない、ということである。

人生上り調子の新進気鋭ベンチャー企業の社長が、何の利益ももたらさない大学生たちを相手にし、時間を割いてアドバイスなんてするわけがない。 

特に社長になろうなんて人間であれば、何事も打算的で利害勘定は人よりも敏感なはずだ。

 

何の能力も持たない自分に手を差し伸べようとしてくる人間には、何らかの意図がある、そう考えて然るべきであろう。

 

僕の事例でいうと、社長が大学生たちとわざわざ会って、自分の元で修行をさせる、これらの行動の本当の意図は

「借金をさせ、払わせる」

「ビラまきをさせ、エサとなる学生をさらに増やす」

である。

 

出来る限り自分で何とかしよう

ほとんどの疑問はgoogleが解決してくれる。

それは、起業だろうがアフィリエイトだろうがなんでもそうだ。

 

誰もが、初めは何も分からない。

しかし、だからと言って、最初から誰かに頼ろうとするのはやめよう。

 

出来る限り自らの力で何かを成し遂げようとする姿勢を持つ、これこそが詐欺師たちを回避するコツである。