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龍太郎の雑記ブログ

広告業界に関する知識ゼロの僕がAbemaTVの登場とテレビ史の終焉を勝手に妄想する話。

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サイバーエージェントとテレビ朝日が昨年合弁会社を設立し、先日新サービスを発表した。

 

それが

 

AbemaTV

 

である。(Amebaじゃねーのかよ)
サービスの内容としては
インターネット上で24時間無料でテレビ朝日の提供する番組が見れるというもの。
僕はこのニュースを見て

 

「いよいよ広告業界の変革期がやってきたな。」

 

と感じたのだ。
この、テレビ局がインターネット上で映像を配信するサービスは、日本の広告の歴史において非常に重要な意味を持つと思う。

 

 

テレビ局はインターネットが邪魔だった。

 

テレビ局は、基本的にインターネットというものが鬱陶しい存在だったはずだ。
なぜなら、一昔前まで消費者が"広告"というものを目にする機会としては、テレビやら新聞やら雑誌やらがメインだった。
しかし今では、インターネット上にYouTube、FacebookやTwitterなど、広告の媒体となるサービスが大量に存在し、人々のテレビ離れが加速してしまっているのだ。
だから、テレビ業界にとってインターネットとは、消費者が広告を目にする機会をテレビから奪う、いわば敵対的存在だったに違いない。

 

しかし、だからといって、テレビ局は安易にインターネットに完全移行するわけにはいかなかった。

 

広告代理店の存在

それは、恐らく広告代理店の存在があったからだろう。
広告代理店とテレビ局は主従関係にある。
テレビ局が何かしたいと思っても、テレビ局の一存では何もできない。
広告代理店にお伺いを立てなければならないのだ。
広告代理店は、企業のイメージを損ねるような放送がないか、常に目を光らせている。
そして、企業の、広告代理店の意に反する放送内容があった場合テレビ局は放送ができない。
そう、テレビ局は基本的に広告代理店の奴隷なのである。

 

テレビ局がインターネットに進出できなかったのは、そういった広告代理店の意思によるところが大きかったのかもしれない。
テレビ局がインターネットに進出することは、広告代理店にとって上手い話ではなかったのだろう。
きっと、広告代理店にとっても単価の高いテレビ放送で、なんとかテレビ局には戦い続けてほしかったのかもしれない。
しかし、広告界の元締めである広告代理店も単価の低さから軽視していたインターネットをいよいよ無視できなくなったのか、つい最近Facebookとタッグを組み始めた。
きっと

 

広告代理店「よし、俺らネットに進出すっから、お前らもネットで戦っていいぞ」
テレビ局「イエッサー!」

 

きっとこんなやり取りがあったのかもしれない。
ないか。

 

テレビ広告とインターネット広告

 

インターネットの広告はテレビ業界などとは性質が異なり、ど素人が広告掲載を引き受けられる。

 

例えばアフィリエイト。

 

広告をして欲しい企業が、アフィリエイトサービスプロバイダ(ASP)に依頼をかけ、広告を載せて収益を得たい人がASPに登録をして、自分のブログに広告を載せるという3者の構図、それがアフィリエイトである。
企業⇔ASP⇔ブロガーという構図だ。
そう、この構図の中には広告代理店もテレビ局も噛んでいないのだ。
(まぁアフィリエイトの場合は単価が低すぎるので広告代理店が必死に参入するほどでもないのだが。)
これはYouTubeなども同じことである。
芸能プロダクション等に所属していないど素人が、ビデオ1台で何百万、何千万という広告収入を得ている人もいる。

 

つまり、インターネットとは個人レベルでテレビ局の役割を果たせてしまう空間なのである。
そして、今ではYouTubeなどの動画サービスも充実してきており、企業も積極的にインターネットへの広告を打つようになってきている。
そうなってくると、今までは広告代理店などの関係もあって足踏みしていたインターネット進出だが、売上げが上がらなければ今度は株主からおしかりを受けてしまう。
その現状を無視できなくなり、テレビ朝日はサイバーエージェントというネット広告大手の力を借り、インターネットの世界に足を踏み入れたのではないだろうか。

 

そしてつまりこれは、日本の大手テレビ局がまず1社、インターネットに白旗を挙げたということを意味するのではないだろうか。

 

また、いうまでもなく、こういったテレビとインターネットの現状を危惧しているのはテレビ朝日だけではないはずだ。
テレビ朝日がインターネットの世界に飛び立ったのを皮切りに、他のテレビ局もインターネットの世界へと一気に飛び立つに違いない。
そう、まさに電線に止まる雀の群れのごとく。

 

テレビ局の神話崩壊がもたらすもの

 

そしてこれは、日本における広告業界の、東京一極集中の構図崩壊の序章であるとも言える。
なぜならば、東京でなくとも、スマホやパソコンが1台あれば、ブログやYouTubeを使って広告を出せてしまうからだ。
テレビに出ている芸能人は東京に密集するテレビ局へ行かなければお金を稼げない。
テレビ局は、東京にあるスタジオに芸能人を呼び、視聴率が取れる番組を作らなければならない。

 

しかし、ブロガーやYouTuberはスマホやパソコンが一台あれば、世界と繋がり、広告収入が得られる。
もはや、東京に行く必要性は全くないのだ。
東京のテレビ局のカメラの前で、自らを必死に売り込む必要がないのだ。

 

インターネットがもたらしたグローバル化というものは恐ろしいものだ。

 

グローバル化がもたらすもの、これすなわちローカル化である。

 

まさに今日本で、ローカル化が静かに加速し始めているのである。

 

そんな夢を見たところで、僕は目を覚ましたのであった。